がいし(碍子)とは?

 送電や変電所などの電力流通過程では、必ず電線などの導体と、がいし(碍子)に代表される絶縁物が必要になります。 導体に電気を流すだけで絶縁をしないと、ショートしてしまうからです。歴史的には18世紀の半ばに、導体を絹糸で吊り下げ、大地と絶縁することで電気通信の研究を行なったのが「がいしの起源」とされています。
つまりがいしは、電気の歴史とともに誕生した電気絶縁物で、とくに20世紀に入ってからは、送電電圧の高圧化を支える”隠れた主役”として発展を続けてきました。今日では1)電気絶縁と、2)電線や機器類などの重い荷重を支える機械支持の2つの重要な機能を果たして、さまざまな使用環境の中で活用されています。発電所から変電所を経て需要家へ、電力エネルギーを安全に確実に効率よく送り届ける役割を担ってるのです。

 がいしにはいろいろなタイプがあり、日本ではほとんどが磁器製です。送電用では、お皿のような磁器に金具を付けた「懸垂がいし」が主流で、送電線の電圧に合わせて必要な数のがいしを連結し、鉄塔から送電線を吊り下げます。懸垂がいしは120KNから最大では820KNもの引っ張り強度を持ち、荷重に応じて強度を決めて使用します。発電所や変電所では、襞(ひだ)がいっぱいついた柱のような「長幹がいし」や中空の「がい管」が機器用として使われています。ちなみに100万ボルト送電用がい管は、全長11.5メートル、最大径1.6メートルという”世界最大の磁器”で、他にも塩害などの汚損に強い耐塩がいしをはじめ、多様な製品が使用されています。

社団法人 日本機械工業連合会
広告552、平成10年09月04日掲載
広告553、平成10年10月02日掲載
より引用させていただきました。